近頃はスポーツ選手が「国民栄誉賞」を辞退したからといって、いちいち驚かなくなった。イチローは2001、04、19年と3度も授与を打診されながら「野球人生を終え切った段階でいただけるように頑張りたい」「人生の幕を下ろした […]
1984年ロサンゼルス五輪で、野球日本代表を金メダルに導いた松永怜一さんが、さる5月12日、90歳で亡くなった。 <この原稿は2022年6月10日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたものです>&nbs […]
ことスポーツのことなら、何でも知っているのではないか。そう思わせたのがラグビー前日本代表ヘッドコーチ(HC)で、現在はイングランドを指揮しているエディー・ジョーンズである。 その博覧強記ぶりに驚かされたのは […]
今年は沖縄の本土復帰50周年という節目の年にあたる。1972年5月15日、施政権が米国から日本に返還された。 沖縄県出身初のプロ野球選手として知られる安仁屋宗八(広島-阪神-広島)には、もうひとつ“沖縄初” […]
あまり知られていないが、サッカーの世界で4月14日は「国際ゴールキーパーの日」である。 2012年12月4日、コロンビア元代表GKミゲル・カレロが41歳の若さで急死した。カレロを慰霊するため、彼 […]
こちらの「2・26事件」は歴史の教科書には載っていない。3日前の5月15日、Jリーグはスタートして30年目を迎えた。もしサッカー版「2・26」が起きていなければ、Jリーグはあれほど見事に離陸できなかったのではないか―― […]
手も足も出ない、とは、こういうことを言うのだろう。さる4月10日、千葉・ZOZOマリンスタジアムでのオリックス戦で、千葉ロッテの佐々木朗希が、NPB史上16人目の完全試合を達成した。20歳5カ月、史上最年少での大記録達 […]
<この原稿は2020年6月5日号『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に掲載されたものです> 「僕は今も福岡ドーム(福岡PayPayドームドーム)に行けば、必ず天井を見上げるんです。すると最後の打球の記憶が鮮 […]
小学校の先生が、大学生を教えようとすれば難渋するだろう。では大学教授なら小学生を左うちわで教えられるのか。いや、それも、そう簡単ではあるまい。 さる5月1日に80歳で世を去ったサッカーの元日本代表監督イビチ […]
サッカー日本代表が7大会連続7度目のW杯出場を決めたアウェーでのオーストラリア戦(3月24日)がテレビ中継されなかったことで、「ユニバーサル・アクセス権」という言葉が、にわかに注目を集めるようになってきた。 […]
サスティナビリティ(持続可能性)の観点からも、改革は、もう待ったなしだ。 スポーツ庁の有識者会議は先月26日、公立中学校の休日の運動部活動(ブカツ)を、2023年度から3年かけて地域や民間に移行する提言案を […]
またひとり“伝説の生き証人”が世を去った。黄金期の阪急などで活躍した阪本敏三さん。78歳だった。 立命館大学から河合楽器を経て阪本さんが入団したのが1967年。この年、阪急は闘将・西本幸雄監督の下、初のリー […]
カザフスタン出身のボクサー、ゲンナジー・ゴロフキンは民族衣装の「チャパン」を着て入退場する。退場の際、それを相手に着せるシーンを初めて目にした。 試合後の会見で、ゴロフキンはその理由を、こう語っ […]
優先すべきは「市場」か「公益」か。英国をはじめ欧州の一部で成立している「ユニバーサル・アクセス(UA)権」に関する法整備を日本でも検討すべし、との声が上がったのは、1カ月前のことだ。サッカー日本代表が7大会連続7度目の […]
かつて体重100㌔を超える選手は、プロ野球のスカウトにとっては指名の“対象外”だった。足が遅く、動けないと判断されたためである。 <この原稿は2022年4月17日号『サンデー毎日』に掲載されたもの […]
<この原稿は「経済界」2016年2月26日号に掲載されたものです> 17大会ぶり3度目の優勝を決定付けたのは、後半2分のトリックプレーだった。全国高校サッカー選手権でのひとコマである。 東福岡が1 […]
「ナイスボディー!」。心の中で何度叫んだことか。「ザ・殴り合い」とでも言いたくなるような壮絶な一戦だったにもかかわらず、妙に後味がよかったのは、2人のファイターが互いをリスペクトし合っていたからだろう。 試合 […]
ラグビー新リーグ・リーグワン1部は第9節を終え、東京サントリーサンゴリアスが8勝(不戦勝2)1敗、勝ち点37で首位を走っている。 サンゴリアスといえばリーグワンの前身トップリーグで優勝5回、日本 […]
開幕から9連敗の阪神。セ・リーグのワースト記録を塗り替えたというくらいで何を大騒ぎしているのか。競走馬のハルウララは1998年11月から04年8月にかけて113連敗を記録して話題を集めた。だが、そのくらいは、まだかわい […]
最強打者をどこに置くべきか。これは野球というスポーツにおいて、古くて新しいテーマだ。 <この原稿は2021年4月11日号『週刊大衆』に掲載されたものです> 日本では「4番最強説」が幅を […]
「ブルーマンデー症候群」という言葉がある。休み明けで憂鬱な気分に陥ることから「月曜病」とも言うらしい。勤労世代の自殺者が月曜日の朝に集中しているというデータもある。せめて夜にプロスポーツの試合でもあれば、「今日はさっさと […]
7大会連続となるサッカーW杯出場を目指す森保ジャパン。2月1日、埼玉スタジアム。グループBの首位を走るサウジアラビアを2対0で撃破して、トンネルの先の光が大きく見えるようになってきた。 参考まで […]
ポジションこそ違うが、ともに右投げ左打ち。腰の座ったスイングは、1月に亡くなった水島新司さんの漫画「ドカベン」の主人公・山田太郎を彷彿とさせる。 <この原稿は2021年2月21日号『週刊大衆』に掲 […]
<この原稿は『ビッグコミックオリジナル』(小学館)2019年3月5日号に掲載されたものです> 国民栄誉賞が制定されたのは1991年からだが、団体での受賞は2011年のサッカー女子日本代表・なでしこジャパンの一 […]
子どもたちに夢を与えたい――。アスリートや球団・クラブの関係者が判で押したように口にする言葉だが、スポーツは子どもたちだけのものではない。お年寄りにも希望を与えたい。誰か、そう言わないものかと期待していた矢先のヒット企 […]