前回の2018年ロシアW杯で準優勝を果たしたクロアチアは、ラウンド16でデンマークを、準々決勝ではホスト国のロシアをPK戦の末に下している。その残像のせいか、PK戦に突入した瞬間、嫌な予感がした。VARは心臓に悪いが、 […]
日本から約8100キロ離れたカタールで行われているサッカーW杯。レフェリーが両手で四角のかたちをつくると、心臓がキュッとなる。まるでウソ発見器にでもかけられているような気分だ。あれは体に悪い。 前回のロシア […]
「フランクフルトの空港に迎えに来てくれた彼を見た時、やけに小さな人だな、と思ったよ。ドイツ人はもっと大きいと思っていたからね。ハンチングを脱ぐと髪は薄かった。もう50過ぎかなと…。実際はまだ35歳くらいだったんだけどね」 […]
剣豪・宮本武蔵が晩年、熊本市近郊の金峰山にある霊厳洞にこもって著した兵法『五輪書』は、スポーツの指南書でもある。 書名の「五輪」は密教用語で、「地・水・火・風・空」の五巻により構成されている。& […]
サッカー日本代表を率いる森保一を見出したハンス・オフトのオランダ訛りの英語は、聞き辛い半面、キーワードを多用するため、理解するのは、さほど困難ではなかった。 たとえば「スモール・フィールド」「アイ・コンタク […]
千葉ロッテの新監督に就任した吉井理人は北海道日本ハム、福岡ソフトバンク、ロッテなどで投手コーチとして辣腕を振るってきた。教え子にはダルビッシュ有、大谷翔平、佐々木朗希らがいる。 <この原稿は202 […]
〽サラリーマンは 気楽な稼業と 来たもんだ で始まる植木等が唄う『ドント節』(作詞・青島幸男、作曲・萩原哲晶)に、次のような一節がある。 〽社長や部長にゃ なれそうもねえが 定年なんてのァ まだ […]
国から「指定難病」の対象となっている「全身性アミロイドーシス」により、さる10月1日、79歳で死去したアントニオ猪木さんが、闘いの場をリングから国会に移したのは1989年7月のことである。猪木さんは46歳だった。&nb […]
10月28日から30日にかけて甲府市内で行われた「信玄公祭り」は、3年半ぶりの開催ということもあり、過去最高の17万8千人の人出を記録した。メインイベントの「甲州軍団出陣」にも負けない人気を集めたのが、下克上の末に天皇 […]
もし「永久追放」処分を受けなかったら200勝、いや300勝していたかもしれない。それくらいの逸材だった。 <この原稿は2022年10月28日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたものです> […]
目に飛び込んできたのは異様な光景だった。5年に1度の中国共産党大会閉幕式。最高指導部候補の選出が終わり、テレビカメラの入場が許された直後のことだ。 習近平総書記(国家主席)の左隣に座っていた胡錦濤前総書記の […]
誰が名付けたかBaby Faced Assassin。“童顔の暗殺者”の異名をとるボクシングWBO世界バンタム級王者のポール・バトラー(英国)が“童顔”でいられるのも、今のうちかもしれない。 先 […]
戦国時代、「最強の武将」と恐れられた“甲斐の虎”こと武田信玄が上洛戦の途上で絶命せず、織田信長を討ち果たして天下を取っていたとしても「下克上」と呼ばれることはなかっただろう。一説によると信玄の生涯戦績は72戦49勝3敗 […]
今、この男が現役だったら、無双状態の“村神様”相手にどんな攻め方をするだろう。そう思わせるのが阪神などで活躍したサウスポーの遠山奬志だ。 <この原稿は2022年10月17日、24日合併号『週刊大衆 […]
男性にとって優先すべきは「仕事」か「育児」か。もはや、こうした設問自体が意味をなさない。 10月1日から厚労省の肝入りで「産後パパ育休」制度がスタートした。これまでも育休制度はあったが、新制度は原則休業の2 […]
サッカーW杯カタール大会開幕まで、残り約1カ月。中東でのW杯開催は史上初、アジアでは02年日韓大会以来、2回目だ。 これまでW杯は欧州の主要リーグのシーズンが終了するのを待ち、6月から7月にかけ […]
今月に入り、リングの英雄たちの訃報が相次いでいる。プロレスラーのアントニオ猪木に続き、今度はプロボクサーのエデル・ジョフレだ。4日、ブラジル・サンパウロ州で肺炎による合併症のため他界した。86歳だった。 ボ […]
現役時代、“燃える闘魂“と呼ばれたアントニオ猪木さん。記憶に残る名勝負をひとつ挙げろと言われれば、1976 年6月26 日、東京・日本武道館で行われたモハメド・アリとの「格闘技世界一決定戦」にとどめを刺す。私は高校2年 […]
ウクライナ侵攻から7カ月が経ち、戦況の悪化に業を煮やしたロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「部分動員令」を発令した。日本風に言えば、“赤紙”だ。これに対する抗議行動がロシア国内で相次いでいる、と海外の多くのメディア […]
ある月刊誌でボクシングWBC世界ライト級元王者のガッツ石松さんと対談した。 翌日、ガッツさんからお礼の電話がかかってきた。「昨日は楽しかったよ。また機会があったら、やりたいね」 その […]
スポーツの世界には「バニスター効果」という言葉がある。概説は、こうだ。陸上の1マイル競走(約1600メートル)は1923年4月にフィンランドのパーヴォ・ヌルミが4分10秒3で走って以来、長きにわたって破られることがなか […]
今オフから始まる「現役ドラフト」に注目している。 <この原稿は2022年9月16日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたものです> これは出場機会に恵まれない選手の移籍を促すことで球界を活性 […]
ベネチア国際映画祭で最高賞を競うコンペティション部門にノミネートされた映画『LOVE LIFE』(深田晃司監督)。耳の聞こえない男性を演じたのが「ろう者」の俳優・砂田アトムである。その砂田が手話について、実に興味深い話 […]
「このチームでトロフィーを勝ち取っていきたい。世界でもベストなチームと言われる存在になりたい」 南アフリカ代表のスクラムハーフとして2019年ラグビーW杯日本大会優勝に貢献したファフ・デクラークが […]
これは名言なのか、それとも迷言か。「オレはビルの谷間のラーメン屋」。自らの境遇を嘆き、自嘲気味にそう語った政治家がいる。首相になる前の小渕恵三である。 群馬県内の同じ選挙区には首相経験者の福田赳夫と中曽根康 […]