<この原稿は2013年3月5日号『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に掲載されたものです> 昨年、広島に行くたびに目にしたポスターがある。 <おしい! 広島県> 地元出身のタレント有吉 […]
あの衝撃の春から、ちょうど50年が経つ。1973年3月27日は、歌人の俵万智風に言えば「エガワ記念日」である。 ところで半世紀前の経済状況は、恐ろしいほど現在と似ている。第4次中東戦争に端を発した石油価格高 […]
続投が決まったサッカー日本代表監督の森保一は慎重な物言いで知られる。 かつて第74代総理大臣の竹下登は、誠実な受け答えながら、明言を避けることから「言語明瞭、意味不明」と揶揄された。 […]
Jリーグに歓声が戻ってきた。素晴らしい。たぶん、グラウンドを整備する方々もいつも以上に気合いが入っていたのだろう。どのスタジアムも、ピッチ状態は最高に近かった。天候に恵まれなかった地域はあったにせよ、観客の入りも、概ね […]
あれ以上の試合を望むファンがいたとしたら、それはグリード(欲張り)だろう。2022年のボクシング年間最高試合に、昨年4月9日に行われたWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太対IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン戦が選 […]
今年はJリーグにとって節目の30周年。トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏が97歳で大往生を遂げたのは、開幕3日前の2月14日のことだった。 訃報に接し、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏は、自らのツイッター […]
日本が3大会ぶり3回目の優勝を目指すWBCは、3月8日に開幕する。 <この原稿は2023年2月20日号『週刊大衆』に掲載されたものです> 侍ジャパンを率いる栗山英樹監督は、登録予定選手 […]
「よそ者が入ってきた時って、一番楽しいじゃないですか。変なヤツいるよって」。行き詰った社会を変えるのは「若者、バカ者、よそ者」とも言われる。 キックボクシングで42戦無敗の“神童”那須川天心が4月8日、プロボ […]
マイナー競技まで含めると、日本代表は、おびただしい数になるが、その采配に最も注目が集まるのがサッカーの代表監督である。 勝てば官軍、負ければ賊軍――。続投の決まった森保一に対し、Jリーグの監督経 […]
「当たり前と言ったら当たり前」。テニス界のレジェンド杉山愛がテレビで語ったように、4大大会で歴代最多の50勝(シングルス28勝、ダブルス22勝)、パラリンピックのシングルスで3回の優勝を果たした車いすテニスプレーヤー国枝 […]
今年3月に開業予定の北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)のファウルゾーンのサイズが、公認野球規則の基準を満たしていないとして物議をかもした一件は、来シーズンと再来シーズン終了後に改 […]
その人物が楽観主義者か悲観主義者かを見分けるにあたり、ドーナツをリトマス試験紙代わりに利用する方法がある。これは俗に“オスカーの手法”と呼ばれるもので、「幸福な王子」などで知られるアイルランド出身の作家オスカー・ワイル […]
WBCのカードで最も熱を帯びるのが日韓戦だ。大会前に、その原点を探ってみたい。 サッカーにおける日韓戦の原点は、1954年スイス大会のアジア地区予選である。韓国の李承晩大統領は代表チームを日本に送り出すにあ […]
華麗なる空中殺法で一世を風靡したプロレスラーの武藤敬司が2月21日、東京ドームで引退試合を行う。 チケット代はVIP席50万円、ロイヤルシート(2列目)10万円とプロレスの試合としては破格だ。両 […]
<この原稿は1986年5月号「ザ・ヒットマガジン」に掲載されたものです> よく、全日本のレベルを上げるためにはどうすればいいかって聞かれるんですよ。ボクはまず、日本リーグ自体のレベルを上げることだと答えるんで […]
昨年10月1日に79歳で世を去った元プロレスラーで参議院議員を2期務めたアントニオ猪木さんが叙位・叙勲を受けた。日本人プロレスラーとしては初の栄誉だという。「兄貴も天国で喜んでいると思います」とは、弟の猪木啓介さん。ご […]
第7戦にまでもつれ込んだ日本シリーズは、オリックスが東京ヤクルトを4勝2敗1分けで下し、前年のリベンジを果たすとともに、26年ぶりに日本球界の頂点に立った。 <この原稿は2022年12月2日号『週 […]
シンクロニー現象という心理学用語がある。相手に好意を持ったり、敬意を抱いたりすると、知らず知らずのうちに所作や行動が似てくる傾向のことを言う。 スポーツの現場においても、シンクロニー現象の発生は、古くから確 […]
カタールW杯の初戦で、日本がドイツを破った意味は途轍もなく大きい。サッカーの師匠に対し、恩返しをしたと言っても過言ではあるまい。 一昨年9月、日本サッカー協会は創立100周年を迎えた。  […]
<この原稿は1986年5月号「ザ・ヒットマガジン」を一部再構成したものです> ‘82年暮れ、高校を1年で中退したひとりの少年が、プロサッカー選手を夢見て、本場ブラジルへ旅立った。少年の名前は三浦知良。サッカーの […]
走りのスペシャリストとして鳴らした元広島・今井譲二の名前を、ちらほら目にするようになったのは、東京ヤクルト・村上宗隆がブレークした2019 年のシーズンに入ってからだと記憶している。入団2年目のこの年、36 本塁打をマ […]
運がないのか、縁がないのか…。GI 16勝は競輪史上最多、グランドスラム達成(6冠)、賞金王には5回も輝きながら、神山雄一郎には未だに手にしていないタイトルがある。毎年12月30日に行われるグランプリ(GP)だ。&nb […]
熱戦続きのカタールW杯。12月2日(日本時間)早朝、スペインに勝ち、決勝トーナメント進出を決めた直後、日本サッカー協会元会長の川淵三郎に祝福のメールを送ると、すぐに返信があった。 <びっくり仰天。 […]
アルゼンチン対フランスの決勝が行われたカタールの首都ドーハ近郊のルサイル競技場。ある意味、ピッチ上の選手たちよりも目立っていたのが、貴賓席でジャンニ・インファンティーノFIFA会長の隣に座って観戦していたフランスのエマ […]
開いた口が塞がらない、とはこのことだ。 FIFA前会長のゼップ・ブラッターがスイス紙のインタビューに、「カタールでのワールド杯は間違いだった。選択が悪かった」と語ったのは、カタールW杯が始まる直前のことだ。 […]