雪をあまり知らずに育った少年にとって、札幌は憧れのまちだった。テレビをつけると、ビール会社のアップテンポのCMソングが耳に飛び込んできた。 〽ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー~ビールの世界三 […]
日本シリーズの第1戦をとった阪神がオリックスを4勝3敗で下し、38年ぶり2度目の日本一を達成した。 2リーグに分立した1950年にスタートした日本シリーズ。これまでに74回行なわれ、第1戦に勝ったチームの戦 […]
知将・野村克也が「生涯一捕手」を座右の銘としたのは、23年間在籍した南海を退団し、金田正一率いるロッテに移籍する時である。 <この原稿は2023年11月13日号『週刊大衆』に掲載されたものです>& […]
オリックスの山本由伸が3年連続3度目の沢村賞に全会一致で選出された。3年連続の受賞は400勝投手の金田正一以来2人目。ご同慶の至りである。 令和の時代になって、カネやんに並ぶ投手が現れるなど思ってもみなかっ […]
伊予・松山には古狸にまつわる民話や伝説が少なくない。「松山騒動八百八狸物語」もそのひとつ。松山城主から刑部(ぎょうぶ)の称号を授かった古狸(隠神刑部)が、享保の大飢饉に端を発したお家騒動において、霊力を武器に暗躍する物 […]
アントニオ猪木が世を去って丸1年がたった。まだ虚脱感を抱えたまま、日々を送っている者も少なくないのではないか。それくらいアントニオ猪木の存在感は大きかった。 ところでプロレスの枠を飛び越え、一般 […]
柳沢敦。個人的には、Jリーグ発足以降の日本サッカーが生み出した最高級のストライカーだと思っている。高校を卒業した段階で、彼ほどに期待をさせてくれたアタッカーはいなかった。 だが、柳沢がプロ生活で残した結果は […]
<この原稿は2021年5月5日号の『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に掲載されたものです> 身長185センチ、体重90キロの体躯はナンバーエイトとしては小柄な部類に入る。 スコット […]
間違いは誰にでもある。しかし、よりによってそこを間違えるとは…。 IOCのトーマス・バッハ会長が、橋本聖子東京大会組織委員会会長(当時)との会談の際、「最も大事なのはジャパニーズピープル」と言うべきところを […]
オリックスがリーグ3連覇を達成したことで、あらためて前身の阪急の強さにスポットライトが当たっている。 <この原稿は2023年10月20日号『週刊漫画ゴラク』に掲載されたものです> 阪急 […]
冬季五輪・パラリンピック招致活動を続けている札幌市は、2026年大会に続き、30年大会も断念に追い込まれた。今後は34年以降の大会を目指す方針のようだが、待っているのは茨の道だ。 2大会続けて招致断念に追い […]
熱戦が続いているラグビーW杯フランス大会。日本代表の指揮を執るジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は、結果に関係なく、大会後の退任が決まっている。 後任は誰か? 最有力視されているのが現オー […]
ナックルボーラーには、2つのタイプがある。ひとつは、そればかり投げるフルタイム・ナックルボーラー。もうひとつは、いくつかの球種の中にナックルボールを織り交ぜるパートタイム・ナックルボーラーだ。 去る10月2 […]
「若いチームが成長し、自分がどういう役割を果たさないといけないのかを、選手が分かるようになった。こういうところまで持ってこられたのは、監督のお力です」 <この原稿は2023年9月15日-10月2日合 […]
<この原稿は2021年5月5日号の『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に掲載されたものです> 日本ラグビーが本当の意味で、世界と伍して戦えるようになったのはエディー・ジョーンズが指揮を執った2015年W杯か […]
青梅線西立川駅から徒歩5分、住宅街を抜けたところに、アパートの2階を改装した15坪ほどの小さなボクシングジムがある。 このジムには普通のジムにはない特徴がある。近付くと、リンリンという鈴の音が聞こえてくるの […]
ニックネームは“テキサスの荒馬”。きっぷのいいファイトで、日米のマットを沸かせたプロレスラーのテリー・ファンクが亡くなった。79歳だった。 兄のドリーと組んだタッグチーム“ザ・ファンクス”は日本 […]
ヘディングはサッカー特有の技術ではない。プロ野球にもある。 この出来事は1981年8月26日、後楽園球場での巨人対中日戦で起きた。中日2対0で迎えた7回裏2死二塁、山本功児の放ったショート後方への打球を中日 […]
代表チームがスローガンに掲げた「ONE TEAM」が新語・流行語年間大賞に選ばれたのは、2019年の暮れことだ。この年に行われたラグビーW杯日本大会で、日本代表は史上初のベスト8進出を果たした。 31人のメ […]
ボクシングにおいて、「パウンド・フォー・パウンド(PFP)最強」なる概念をつくったのは、米国のボクシング専門誌「ザ・リング」の初代編集長ナット・フライシャーである。 あらゆる階級を通じて、一番強 […]
日曜日の夜、たまたま情報番組を見ていたら、コメンテーターの木村太郎が「今回のヒーローは川淵三郎さんだと思う。10年前のバスケ界は分裂していて国際試合どころではなかった」と語っていた。バスケットボール男子日本代表のパリ五 […]
ジャイアント馬場が生前、ある民放テレビ局に足を運んだ時のことだ。 <この原稿は2023年9月4日号『週刊大衆』に掲載されたものです> 受付で、軽く手を挙げ、入館しようとすると、受付嬢に […]
エンゼルス大谷翔平が右肘じん帯を損傷したことにより、再びトミー・ジョン手術(側副じん帯再建術)を受けるかどうかに注目が集まっている。 言うまでもなく同手術の生みの親は、フランク・ジョーブ博士だ。博士のスポー […]
<この原稿は2016年6月5日号『ビッグコミックオリジナル』(小学館)に掲載されたものです> ラグビーW杯史上最大のグレート・アップセット(大番狂わせ)と呼んでも過言ではあるまい。 2015年9 […]
1932年ロサンゼルス五輪(陸上男子200メートル、400メートルリレー、1600メートルリレー)に出場し、リレー2種目で5位入賞を果たした中島亥太郎は、30年から33年にかけて400メートルの日本記録を4回も更新して […]