青学大、優勝報告会で「4冠」誓う

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 東都大学野球リーグ3季連続優勝、全日本大学野球選手権大会2連覇を果たした青山学院大学硬式野球部が21日、東京都渋谷区の青山キャンパスで優勝報告会を行った。

 

 

 報告会はキャンパス内にある礼拝堂で行われた。安藤寧則監督は「頑張れる環境を周りの方々につくっていただいた。その中で学生たちがクラブ活動ができ、掴み取れた日本一だと思っています」と関係者に感謝し、こう胸を張った。
「野球というスポーツは、本当に100%のパフォーマンスを出せたとしても、相手があるスポーツです。そして、道具を使うスポーツ。なかなか勝ち続けることが難しい競技だと思っています。その中で2年連続で勝ち切ったっていうところには、本当に日々の学生たちの頑張り、努力があってのことだと思います。そこのことろを褒めていただきたいです」


 常廣羽也斗(現・広島)、下村海翔(現・阪神)のWエースを擁した昨年は春秋リーグ戦、全日本選手権を制したが、秋の明治神宮野球大会決勝で慶應義塾大学に敗れた。
「驕ることなく、しっかりと謙虚さを忘れることなく、向上心、探求心を高め、学業と野球に邁進して彼らの目標である4冠。まずは秋のリーグ戦を勝ち抜かなければなりません。しっかり足元を固めて学生と一枚岩になって向かっていきたいと思います」(安藤監督)

 

 4季連続優勝を達成すれば、東都では東洋大学(07年春~09年春の5季連続)、亜細亜大学(11年秋~14年春の6季連続)に次ぐ3校目となる。年間4冠も08年の東洋大以来、5校目の快挙だ。

 

(写真:西川<左>と佐々木)

 4冠のキーマンとなるのが主将の佐々木泰と、大学生ながら侍ジャパンにも選ばれた西川史礁の4年生コンビだ。全日本大学選手権は佐々木が、今春の東都大学リーグは西川がMVPに選ばれた。共に秋のドラフト候補に挙げられる右の強打者である。

 

「去年秋に負けてから、もう一度、日本一と目標を立てた。まだ完全達成ではないですが、一段階達成できたことはホッとしています」(佐々木)
「チームとしてはリーグ優勝と日本一という最高のかたちで終われた。個人としてはリーグ戦で3割を残すことができ打撃で活躍はできましたが、全日本選手権は勝負してもらえない中、結果を出すことができず、歯がゆさもあります」(西川)

 

 最終学年としての優勝は昨年と感慨も異なるようだ。佐々木が「昨年は先輩方がいて、ついていった優勝だった。今回は自分たちが引っ張っていく立場での優勝だったのでうれしく思います」と語れば、西川も「(昨年とは)違ったうれしさがあります。優勝した次の年は難しいと思っていました。実際にうまくいくことばかりではなかった。練習から雰囲気づくりをこだわってきました」と振り返った。

 

 報告会でも2人は4冠を誓った。

「昨年達成できなかった4冠を目標にやってきた。しっかり勝ち切れるよう、もう一度レベルアップして秋のリーグ戦を迎えたい」(佐々木)
「秋もリーグ優勝。そして去年達成できなかった4冠を必ず成し遂げます」(西川)

 

(文・写真/杉浦泰介)

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